地面に書かれた晴れマーク
GoogleEarthで近所の地形を見ていると、山の中にまん丸いものが?……円形の建物か?なにかの貯留タンクか?ぐっと寄ってみるとそれはお天気記号の「晴れ」のような形をしたものだった。近くなので早速そこへ行ってみることにした。そこで目にしたものがこれであった!まさに真ん丸で真ん中に一本橋?が通っている。早朝の凛とした空気の中で静かに水をたたえていて、そこの住人であろうか?鴨が数羽泳いでいた。どうやら歴史的な個人水道施設だったらしい。近くに有りながら今日まで気づかずと反省。
山縣水道水源地
(所在地)小田原市風祭
(海 抜)約93メートル
これは、わが国近代史に大きな影響を与えた明治の元老山縣有朋が、晩年を送った別荘古稀庵のための水道の水源地として作ったものです。
明治42年(1909年)にできあがり、老公自身が設計をした庭園等に活用され、後には近くの益田邸、閑院宮邸などの飲料水にも用いられました。
個人用水道としては、大規模で、しかも早い時期の水道施設として上下水道史上でも注目されている施設です。
荻窪用水を分水して、直径26メートル、深さ4メートルの池で、1,300トンの水を沈殿させ、鋳鉄の管で1,860メートル先の古稀庵(海抜33メートル)まで送水していました。
山縣公は、この水を愛しながら政治や茶会を楽しみ、大正11年(1922年)古稀庵で亡くなりました。
飛び去ると見れば又来てやり水の
岩根はなれぬ庭たたきかな(山縣公の歌)
小田原市教育委員会
地図に残る仕事という表現が有ったが、今時はGoogleEarthで見られる仕事という言い方もあるなーと思っている。なんともリアルで宇宙からの映像と生で見たものがこれほどダイレクトに感じるとは。
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