2008/01/10

王さんの年賀状

2008_2  王明真さんから今年も年賀状が届いた。南寧日本友好太陽房を設計したとき、中国側の技術者・設計者として協力して仕事をした。毎日毎日、奥村設計所で身振り手振り・漢字・ローマ字・英語・中国語・イラスト等々交えて大論争?をしながら設計したのが懐かしい。文化の壁は大きく厚かったなーと思い出す。

今年、中国はいよいよ北京オリンピックの年だ。年賀状にはオリンピックの5つ有るマスコットのなかの「フアンフアン(聖火のイメージらしい)」が印刷されていた。横の爆竹の絵がなんとも中国らしい。

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2007/02/02

いいかげんにしようよ!

「不都合な真実」の反響を見るまでもなく、気候や生態系いや地球自体が相当ゆがんで来ているのに、どこまで気づかないふりをするのかなぁ?経済優先の名の下や人間のわけのわからない利便性・快適性?で何かを決めるのは、終わらなければならないのですよ。人間が引き起こすことも自然だ、という考え方も有るかもしれないけれど、自殺行為は果たして皆(他の動物・生物までも)の望むところか?

余談:ある国の地球温暖化対策が、宇宙に鏡を浮かべて太陽の光を反射することだという。いいかげん気づいても良いのじゃないか。そんなに人間は偉くないよ。壊したら直すのが礼儀ってものでは。

こっち「ダーウィンの悪夢」もちょっと違う社会問題含みがメインだけれど、根本は同じ問題だ。 いろいろ考えてものが食べられなくなってしまう。 

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2006/12/17

断熱(断熱材)を考える

先日、ある会合でのこと。ここら辺(関東・東京あたりという意味だと思う)では雪国じゃあるまいし、そんなに大げさな断熱はいらないよね。とある方がおっしゃるのだが、僕はそうは思っていない。「断熱」とは熱を「あっちからこっちへ伝えない(難い)こと」で、それ自体は冷たい熱からも暑い熱からも同じ性能であると考えている。なので「断熱」そのものは、より高い性能であればより高い結果が得られるはず…である。

           Dannetu

暑いのと寒いのを比べれば、寒い方が体感的に我慢できないとか、生存できない可能性があるとか人の生活にとって必然的な断熱の要素が有ったので、我が国でも寒い地方を中心に「断熱」の考え・工法が発達したと思う。それはそうなのだが、そうした断熱はちゃんと暑さにも効く?のである。ひとつ違うのは、寒いときの断熱時に室内の熱源は+になるが、暑いときの熱源は-(逆効果という意味)になってしまう。断熱性能が高いほど、内部の温度は溜め込まれる状態にあるので、室内での熱の発生や窓からの日光の享受は夏には不快になる。これがまずいから断熱材を薄くする(断熱性能を落とす)というのは、冬を考慮に入れると本末転倒である。

ではどうするか?エアコンで冷やす、この場合には間違いなく断熱は性能を発揮して、平たく言えば省エネルギーになる。それではと窓を開ける、これは基本的に外部と同じ温度になるはず(現実はそうではないが)、屋根・壁が有るので窓際以外では日陰程度の可能性がある。ちょうどよい風が吹いてくれれば体感温度が下がりなおいっそう涼しい。断熱された屋根(特に重要)・壁は外からの輻射熱を伝え難くしてくれる。もうひとつは日射を遮ること、太陽の直射日光は最も大きな外的温度要因で、これを遮ることが熱を溜め込まないために是非とも必要なのだ。優れた複層遮熱硝子を用いた窓サッシも直射日光が相手ではまだまだ役不足(冬にはプラスになるので)。簾や葭簀などの古風な方法は現代でも通用する方法なので、これを活用したりこれらと同じ状態を他の材料で再現しても良い。時に応じ方法手法は色々だが「開けたり閉じたり」そうすることで断熱材も本来の性能(寒さも暑さも)が発揮されるようになる。

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2002/11/28

しあわせはいつもじぶんのこころがきめる

kihinkan 箱根ホテル小涌園で「相田みつを展」を見てきた。友人三人で連れ立って行ったのだが、展示をしている建物の「貴賓館」がこのほど国登録有形文化財建造物になったというので、それじゃあついでにってことになった。実はこの前にも同じメンバーでやはり箱根は湯本で歴史的建造物を見たのだが、どうやらしばらくこの探検隊は続くらしい。
相田みつをは少ししか知らなかったので、建物ばかり見て変な奴とか怪しい人と先方から思われないかと心配したが、建物を自然に生かした展示で両方いっぺんに堪能した。集中して額が掛けてある展示場所もあったが、もともと藤田平太郎男爵の旧別荘の部屋部屋を生かして座敷の床の間に一品のみ展示するなど、粋なしかけで、書も建築も細かく見ることが出来た。学芸員や警備もなくゆっくりと家の中を探検しながら過ごすことが出来て、こんなに自由でいいの?ここは文化財では?と思ってしまった。北欧の博物館に行ったことを思い出した。

しあわせはいつもじぶんのこころがきめる
ところが建物よりも今回は、そのことばの数々にちょっと感激した。相田みつをの書(なんと呼べばいいのだろうか)は素直で何の疑いもなく、すべてを前向きに・良い方向に受け取るものだった。苦しい?ところを生きてきて、さらっとあたりまえの青空のような突き抜けたことばを書いている。これがなかなかぐっと来る。ちょっと僕の理想の心情と重なってウキウキ。中でも写真のものは「青春」という言葉に感化され自分の座右の銘にしたい気分で、つい葉書なんぞ普段は買わない土産も買ってしまった。本当は青春じゃなくて「ガキ」なのに。(2002.11.28記)

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